旅人インタビュー23弾!座右の銘は「菌から始まるワールドピース」渡部みなみさん! | Stayway Media

旅人インタビュー23弾!「菌からはじまるWorld Peace」渡部みなみさんの旅とは?

渡邉日菜子

トラベルライター

「菌から始まるWorld Peace」が座右の銘の彼女にとっての旅とは?

クリスタルウォーターズ という、30年前にオーストラリアでできた古いエコビレッジを拠点に、オーストラリア各地「菌ガールズ*」としてぬか床ワークショップをして飛び回り、現在は奈良県吉野郡下北山村で集落支援員として活躍しているみなみさんにインタビューしてきました。

*菌ガールズ:
「菌からはじまるWorld Peace」を目的に、菌から始まる発酵食品づくりや常在菌を意識した自然な暮らしを通して、菌たちを理解し、菌たちに学び、菌たちと共生して行くことで、自分や自分のまわり、そしてその先にある世界を健康に、たのしく、しあわせにしていく方法をみんなでシェアしたり、探求したり、ワークショップを行う。
(引用:菌ガールズHP https://admin81523.wixsite.com/kin-girls)

1. みなみさんの旅先

私の大好きな場所、「オーストラリアクリスタルウォーターズエコビレッジ」と現在の活動拠点となっている「奈良県 下北山村」は似ています。

似ているところ①田舎感とサイズ感(主要都市から遠いが街までは1時間圏内、みんながみんなを知っている環境)

似ているところ②アーティステックな人(なんでも作れる人)が多い

似ているところ③おじいちゃんおばあちゃんが多い

30年前に始まったエコビレッジだったから高齢化率も同じくらいかもしれません、半分以上が60歳以上なんです。

①オーストラリア  クリスタルウォーターズエコビレッジ

写真は誕生日に特別M(みなみ)パンを大好きなビレッジ内のパン屋さん焼いてもらってでれでれな一枚。

30年前にできたオーストラリア一古いエコビレッジの一つ。

パーマカルチャーの創始者ビルモリソンの弟子が始めたエコビレッジで東京ドーム55個分の敷地内に約200人が生活しています。

食べ物を自給自足できるまでの環境にはなく、みんな庭先でちょっと作る。

でも全員が同じ意識で、雨水や廃材、コンポストトイレを利用し、リサイクルできるものはリサイクルして、村の中でモノやヒトをまわして生活しているんですよね。

月一でオーガニックマーケットが開かれ、毎週土曜パン屋兼カフェがオープンしたり、金曜のコミュニティミールやムービーナイトがとっても素敵なコミュニティーなんです。

②奈良県  吉野郡 下北山村

一番の魅力は、自給できる環境が整っていること。

水がこんなに綺麗で豊かなところは、なかなかないですよー!

あと、農を生業にできなかった地域柄、農薬を使う文化が浸透していない=自給用のお米や野菜を、みんな当たり前にほぼ無農薬で作っている。

だから生活するためにまたここに戻ってきたんです。

縁はあるけれど、ゆかりはないこの村に辿り着いた決め手は、オープンな村の人たちとこの豊かな環境だと思います。

そして何よりも、日本一の多雨地帯に隣接する地域=いろんな菌が多い地域だったことも大きいですね♡

2. 菌への興味のきっかけ

世界はどうやったら平和になるか考えていた子供でした。

子供時代、植物、動物、料理も好きでしたが、ただ切り口がわかりませんでした。

ただ子供ながらに持っていた「今の主流に乗っていたらよくない、主流に紛れるような人になりたくない。」という気持ち。

菌に興味を持ち始めたのは、同じ福島県出身の現東京農業大学名誉教授、小泉武夫先生の影響です。

ITではなく、FTファーメンテーションテクノロジー(発酵技術)革命で世界は救える!環境健康エネルギー食料問題は、菌によって解決できる!」というご講演の言葉で、高校2年生だった私は菌の世界に目覚めました。

3. オーストラリアへの旅立ち

私は東京農業大学短期大学部醸造学科酒類学研究室の学生となり、限られた時間の中で発酵、食品加工、醤油、味噌、日本酒などの勉強をしました。

日本酒の製造とは、狙った菌を純粋培養する技術そのものです。

古来よりバイオテクノロジーを操ってきて日本人はすごい!けれども、日本酒は道を極め過ぎていてわたしは一生はできないないと感じました。

周囲が短大から大学へ編入するか、家業をつぐか、就職活動するかの決断に迫られていた時期、当時の私は「もっと他のこともやってみたい!」、「就職=社会に紛れる」ことだと思ったんですよね。

そんな最中、ピースボートに乗るためのポスター貼りをしている時にポスターの横にワーホリの資料請求のチラシと出会いました。

私は日本が大好きですが、今、若いうちに海外も見てみないと私はその後日本から出ないだろう。

だから、日本が好きだからこそ、海外に出る事を選びました。

ということで、周囲の友人には紛れずに、先生に就職しません!ワーホリに行ってきまーす!と宣言し、短大卒業してすぐオーストラリアへ旅立ちました。

ひょんなきっかけではありましたが、この出来事が今の私の活動の原点に繋がっていきました。

4. 震災後のみなみさんの行く先

一年で帰って来るつもりでオーストラリアに渡豪、帰国する直前に出会ったオーストラリア人と結婚、いろいろあったけど永住権も取得して、、、、4年後の3月、さーもう日本に帰ろう!としていた時におこった東日本大震災。

帰国を7月に伸ばし、その間に募金活動をしながら生活しました。

20ドル、50ドル札も入れてくれる人もいらっしゃり、海外で地震があったら、自分だったらこんなにあったかいのかなと思うくらい、オーストラリア人はあたたかく心配してくれましたね…

帰国後、新潟、岐阜、愛知などをまわりましたが、関東ではなく、関西に行こう。有機農業しよう。と決めて、奈良県宇陀市「(有)山口農園」と出会います。

そこで職業訓練生としてオーガニックアグリスクール奈良で学びながら生活費ももらえる!これはチャンスだということで、研修スタート。

2012年春から半年研修し毎日露地、ハウス有機葉物野菜、ハーブ、座学、販売まで学ぶことができました。

その後奈良県地域振興部の福野さんの紹介で、同年11月より下北山村地域おこし協力隊として活動することになります。

5. 2度目のオーストラリアでの活動

協力隊の任期3年を待たずして、2年ほどオーストラリアに戻りました。

理由は、永住権の更新時期が来て(更新するためには2年間在豪しなければならない)、これをキープすることで将来子供に市民権を受け渡せればいいなと思ったこと。

そんな時、お金にならなかったとしても、住む場所・楽しい環境があればいいなと思っていたところ、前回滞在時に知り合った日本人の友人に、オーストラリア産原料の有機味噌の製造販売を始めるので手伝いをして欲しいとの声が。

大好きな味噌に囲まれて過ごした、ゴールドコーストでの9ヶ月間。

またいろいろあって、もう日本に帰りたい気持ちに襲われましたが、、、

「せっかくならオーストラリアでしかできないことを始めよう!」

そんな思いから、パーマカルチャー(恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン、パーマネント(永久な)とアグリカルチャ-(農業)あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた造語)を学ぶためのクリスタルウォーターズ のパーマカルチャーデザインコースに参加することを決めました。

同時に、エコビレッジ在住の日本人の友人夫婦が経営する巻き寿司店でのお手伝いや、その友人の紹介でアンデルセン童話に出てきそうなドイツ人のお家のハウスシッター(その家の面倒をみることを条件に無償で住める)を任された結果、約1年もの悠々自適なエコビレッジライフを送らせてもらいました。

またエコビレッジ滞在中も手前味噌やぬか漬けを作り続け、友人たちに振る舞っていたら評判になり、ぬか床を教えて欲しいと言われたことがきっかけで「菌ガールズ」の活動を始めることに。

北からサンシャインコースト・ブリスベン・ゴールドコースト・バイロンベイ・シドニー・メルボルンで計14回のぬか床づくりと常在細菌のワークショップを開催し、またエコビレッジでは村民対象の味噌づくりワークショップも開催しました。

シェアハウスの更新時期とコース開始時期がピッタリだったことや、巻き寿司屋の妊娠中の奥さんの代わりにお手伝いできたこと、ドイツ人のおばあちゃんの帰国中のハウスシッターは、今思えば全てグットタイミングでしたね。

アンテナを張りながら周りに宣言していたから、お手伝いさせてもらいながら、このエコビレッジに滞在できたし、ワークショップも開催できたと思っています。

大切なポイントは3つ。

宣言する→ 誰かが答えてくれる→ 出たところに素直に乗ってみる

6. 今の下北山村暮らし

今すぐには身を結ばないと思うけれど、オーストラリアから下北山村にきた、私がいるからこそ何か生まれる、これから生かされてくると思っています。

オーストラリアの友人たちが、下北山村に興味を持ってくれることも嬉しいです。

オーストラリアで育った日系の子供達など、日本に滞在したいと思っている人、日本の第二の故郷のような田舎の中の田舎を堪能したい人も、どんな子でも受け入れられる様な環境を作っていきたいと思っています。

海外からも来ていい村であるということを知ってもらい、村の人たちやここで育つ子供達にも下北山村の良さを再確認してもらえたら嬉しいですね。

その人の手の常在菌と原料、その場の空気と水とが合わさって、ぬか床とか味噌を作ると自分の中に、世界の中に、目には見えないけれどなんかあるんだな…

世界中にいる菌の存在に気づいてくれるのが私の幸せ、体の内外に共生している常在菌がなければ、人は生きて行けない。

彼らがいるから私たちは生きている、自分以外の千兆という菌たちが味方に付いてくれていて、身体を共有している。

自然にしていれば常在菌が肌の上で生きていて、わたしたちを外の刺激から守ってくれている。

殺菌消毒して、その上にクリーム塗っているのは実は遠回りしているのではないでしょうか。

石鹸のない生活、お湯シャン。それでも十分、何も困っていないんですよ。

ちなみにうちにはテレビも、電子レンジも、炊飯器も、掃除機もありません(笑)

外の世界から必要だと思っていたことが、自分ひとりで満たされていることを実感できる。

外にものを求めなくなってきたら、みんなそのままの自分でしあわせになれる=World Peaceにつながる。

自分の肌、体内、にも空気中にもどこでも菌は存在していて無関係に生きている人はいないけれど気づいていない人たちが多い。

それに気付いてもらう、感じてもらうために活動しています

7. みなみさんにとって旅とは

移動、生活の仕方はこれだ、自然の流れ。

この生き方が、私の人生です。 

宣言する→ 誰かが応えてくれる→ 素直に乗ってみる

私の人生はこの繰り返しでした。

あなたにとってより良い旅をするには、まず直感を信じてください。

そのためには直感を鍛えてください。

そのために一番いいのは、菌を感じることです。

自分はこれをしたい!どうすればいいのか!ということをまず知る事、そしてその気持ちに素直になってみてはいかがでしょうか。

自分が何をしたいかだけ明らかにして、他の人たちに情報提供してもらったらそのご縁に身を任せてみてください。

インタビューを終えて

みなみさんインタビューご協力ありがとうございました。

ピースな菌溢れるみなみさんから、美しい常在菌がすけて見えた気がしました。

私も直感に素直になって旅をしてみよう。

編集部べべ

みなみさんをもっと知りたい方はこちらをチェック↓

【​菌ガールズ〜菌からはじまるWorld Peace〜】

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